ケミハード工法とは

最近、構造物補修の重要性が取り上げられております。
特に重要構造物の場合、空洞を充填するに際し、高強度を要求される
場合があり、その多くはコンクリートやモルタルが採用されますが、小規
模な場合や細部への施工については経済性や施工性の問題が発生して
います。
また、空洞に滞水および流水を伴う場合には、遮水処理をするための
設備に膨大な費用が見込まれます。
これらのことから耐水性で高強度を有し、細部まで充填可能なグラウ
ト材が望まれていました。また、コンクリートやモルタルを圧送する機械
設備より簡便で、だれでも施工できる工法の開発が求められていました。
そのような中で開発されたのが、超高強度(コンクリート級)の2液耐久
性充填材を使用して短時間に高強度が得られ、簡便な設備で施工できる
「ケミハードエ法」です。
▲ケミハードA液(左)、B液(右)
▲ケミハード混合直後
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特長
◆耐久性に優れたグラウトです。(10年経過中)
◆グラウトに砕石・砂等をまったく使用せずに高強度が得られます。
◆狭積空間や微細な隙間まで充填可能です。
◆早期に高い強度が得られます。《3時間強度:4N/mm2(±5%)、4週間強度:30N/mm2(±5%)≫
◆簡便な施工機械、少人数で施工可能なので誰でも簡単に施工ができます。
◆A液とB液は、1:1配合なので安定した品質確保ができます。
◆ゲルタイムは瞬結から1分程度なので、限定注入が可能です。
◆潮の干満の影響を受けません。
◆寒冷地での凍結融解による変状はほとんど受けません。
適用範囲
◆橋梁・橋台の直接基礎部の空隙・空洞。
◆堤防・擁壁内部の空隙・空洞。
◆建築物(ビル、工場、駐車場など)の基礎下部の空洞。
◆道路路面下および橋台踏掛版等に発生する空隙・空洞。
◆空港駐機場の空隙・空洞。
◆覆エコンクリートに発生した空隙・空洞。
◆護岸・桟橋背面の空隙・空洞。
◆その他、高強度を必要とする構造物背面の空隙・空洞。
◆表面乾燥するような場所への施工は避けてください。